Michael Hedgesの死

 ギタリスト、マイケル・ヘッジスが自動車事故で他界した。今月初めのことである。参加しているアコースティック・ギター・メーリングリストの記事で知った。
 信じられぬ思いで彼のサポート・サイトであるNomad Landを見に行くと、やはりそれが事実であると告げられていた。

 彼は、アコースティック・ギターの世界の真の天才の一人であり、改革者であった。革命児と言ってもいい。常識を全く通り越したギター・プレイの手法を編み出し、そこに全く独り、誰も真似できない世界を作り出した。驚嘆すべき技術に裏づけられた、彼独自の哲学と、詩の世界を作り出した。

 おそらくはテクニカルな側面以上に、多くのギタリストに影響を与えたのではないかと思う。アコースティック・ギターの響きの向こう側に、もう一つの世界があることを彼は示したのだ。

 音楽家の死に、言葉で付け加えられることは多くない。私は彼の死を深く悼む。彼の損失は人類の損失である。

 彼の音楽を聴いたことのない人は、どうかそれを聴いてほしいと思う。我々が何を失ったかがわかる。そしてできれば彼のために、それぞれのスタンスで祈ってあげて下さい。(彼の家族を支援する基金も設けられるようです。)
 「一枚を選べ」ということでしたら、私は「Aerial Boundaries」を推します。


(c)久島昌弘 1997.12.27
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